2011(平成23)年7月 アメリカ合衆国
7月20日、アメリカ合衆国が新型核性能実験を実施していたとの報道に接し、次のとおり抗議文を送付しました。
抗 議 文
2011年7月20日
在本邦アメリカ合衆国大使館
特命全権大使
ジョン・V・ルース 閣下
日本非核宣言自治体協議会会長
長崎市長 田上 富久
本日、貴国が昨年12月と本年2月に、ネバダ核実験場において臨界前核実験を実施していたとの報道に接しました。
日本非核宣言自治体協議会は275自治体とその住民を代表し、厳重に抗議します。
今回の実験は、昨年11月と本年3月に実施した新型の核性能実験と併せると、実に28回目の模擬核実験であり、核兵器の維持や、新たな核兵器開発につながる核実験を実施することは、「核兵器のない世界」を目指す国際情勢の流れに逆行し、核兵器廃絶と恒久平和を願う世界の人々の期待を裏切ることでもあります。
貴国におかれましては、あらゆる核実験を即時中止し、誠実に核軍縮に取り組み、核兵器廃絶に向けた主導的役割を果たされるよう強く求めます。
今回の貴国の臨界前核実験実施に対し、日本非核宣言自治体協議会の名において、厳重に抗議しますので、本国へ伝達されるようお願いいたします。