函館市へ大学生を派遣しました
講師派遣実例:函館市へ大学生を派遣しました
平成28年8月18日から19日まで、函館市からの依頼により、「平和教育公開授業」を実施した函館市内の中学校4校(函館市立銭亀沢中学校、函館市立潮見中学校、北海道教育大学附属函館中学校、函館市立北中学校)へ講師派遣を行いました。
今回派遣したのは、ナガサキ・ユース代表団4期生の河野早杜(かわのはやと)氏(長崎大学環境科学部)、溝越史恭(みぞこしふみやす)氏(長崎大学教育学部)のお二人です。
ナガサキ・ユース代表団は、長崎県、長崎市、長崎大学の3者が構成する「核兵器廃絶長崎連絡協議会」(PCU-NC)が主催する人材育成プロジェクトです。2013年に第1期生の活動が始まりました。次世代を担う長崎の若者が、核や平和の問題を実践的に学び、この分野で活躍する国内外の人々と出会うことで、自ら考え、行動する力を身に付けることを目指しています。
第4期生は「北東アジア非核兵器地帯」を一つのテーマとして、「アジアにおける核問題」をモンゴル・中国・韓国で学生・NGO・専門家の方々と意見交換を行いました。また、「ピース・キャラバン」として、被爆地を超えた平和教育の全国的な普及を目指し、日本全国の高等学校を対象に新しい形の平和教育の実践を行いました。
授業では、講師及び長崎について紹介したあとで、核兵器についての授業に入りました。
まず、71年前の長崎の写真や資料を用いて、被爆当時の様子を紹介しました。
続いて、核実験の映像を見ていただき、そのあと「BB弾シミュレーション」を行いました。これは、現存する核兵器の数(15,350発)と同じ数のBB弾を、容器に移し替えるときに生じる音を通じて、現在世界にある核兵器の数を聴覚で体験してもらうものです。使用されると大規模な被害につながることや、投下直後の直接的な被害のみならず、放射線による後遺症を引き起こすこと、などを説明しました。
また、核兵器廃絶の動きについて、「ナガサキ・ユース代表団」の取組みも含め、世界での核兵器廃絶に向けた動きを、画像を中心にご紹介しました。
実際に聴講した生徒からは、「(核兵器は)考えていた以上にとても身近で、核保有国に囲まれて、おそろしい状態にあると強く思いました」や、「(核)兵器の威力や、現時点で各国が保有する数など目と耳で体感でき、改めて核兵器の恐ろしさを知りました。」「唯一の原爆被害を受けた国の国民として真剣に向き合っていくべきだと思います。」などの感想が聞かれました。
日本非核宣言自治体協議会では、会員自治体からの依頼により、平和行事への講師派遣を行っています。派遣を希望する会員自治体は、事務局までお問い合わせください。
日本非核宣言自治体協議会事務局(長崎市平和推進課)
095-844-9923